【代表電話向け】AI電話導入ロードマップ|社内の取り次ぎ工数を劇的に削減する手順

公開日:2026/08/21 更新日:2026/08/21
「代表電話をAI電話に!選定前に何をする?」というテキストと人物・AIキャラクターを描いた、代表電話向けAI電話導入ロードマップ記事のサムネイル

「集中してデスクワークをしているのに、代表電話が鳴るたびに手が止まってしまう」 「電話に出たら営業電話ばかりで、対応時間がもったいない」 「総務や受付スタッフの電話応対負担を減らし、もっとコア業務に集中してもらいたい」 企業の「顔」である代表電話ですが、その応対や社内への取り次ぎ工数に頭を悩ませている担当者の方は非常に多いのではないでしょうか。 こうした課題を解決する手段として今、代表電話に「AI電話(ボイスボット)」を導入し、取り次ぎ業務を完全自動化する企業が増えています。本記事では、代表電話のAI化に特化し、導入を成功させるための具体的なロードマップと注意点をわかりやすく解説します。

代表電話をAI化する3つの大きなメリット

コールセンターとは異なり、代表電話の目的は「用件をその場で完結させること」ではなく、「適切な担当者や部署へスムーズに繋ぐこと」にあります。代表電話をAI化することで、社内には以下のような変化が生まれます。

代表電話をAI化する3つのメリット(割り込み業務の解消、迷惑な営業電話のシャットアウト、リモートワーク環境との相性抜群)を解説した図解画像。

集中力を削がれる「割り込み業務」の解消

誰かが電話に出るために作業を中断する「見えないタイムロス」がゼロになります。スタッフ全員が自分の業務に集中できるため、オフィスの生産性が劇的に向上します。

迷惑な営業電話のシャットアウト

AI電話が一次受けを行うことで、機械的な営業電話や不要な売り込みをシステム側でカットできます。精神的なストレスからも解放されます。

リモートワーク環境との相性が抜群

AI電話は、社内の固定電話だけでなく、担当者のスマートフォンやSlack・Microsoft Teamsといったビジネスチャットツールと連携して用件を通知できます。出社していなくても代表電話を確実にキャッチできるようになります。

【代表電話向け】AI電話導入の5ステップ

代表電話のAI化をスムーズに進め、現場に定着させるための5つのステップです。

AI電話導入における「基本の5ステップ」のフロー図。左から、現状分析、要件定義、シナリオ設計/サービス選定、テスト運用、本番・改善、の順にイラストとテキストで解説。

<ステップ1>現状の入電状況を可視化する

まずは、現在の代表電話が「誰から」「誰宛てに」「どれくらい」かかってきているのかを把握します。

入電状況チェック

  • ・ 1日/1ヶ月あたりの正確な入電数
  • ・ 「総務宛て」「○○さん宛て」など、宛先ごとの割合
  • ・ 明らかな営業電話や間違い電話の割合

ポイント

営業電話が全体の3割以上を占めているような場合、AI電話を導入するだけでその分の工数が即座に削減できるため、非常に高い導入効果が見込めます。

<ステップ2>転送先と通知方法の要件を決める

AIが聞き取った用件や担当者名を、どのように社内へ繋ぐかの「ルート」を定義します。

代表電話向けに必要な要件の例

  • 直接転送:AIが繋ぎたい担当者名をヒアリングし、その担当者の社用スマホや内線に直接電話を転送する。
  • チャット通知:不在時や夜間は、AIが用件をテキスト化してSlackやTeamsの特定チャンネルに自動投稿する。

<ステップ3>シンプルな対話シナリオの設計とサービス選定

代表電話向けのAI電話では、「顧客を迷わせないシンプルなシナリオ」が鉄則です。コールセンターのように複雑な分岐を作る必要はありません。

  • シナリオの基本構成
    1. 「お電話ありがとうございます。〇〇株式会社です。ご用件または担当者名をお話しください。」
    2. (顧客発話:「営業部の田中さんをお願いします。」)
    3. 「営業部の田中ですね。お繋ぎいたします。」

このシンプルな流れを高い精度で実現できる、「人名や部署名の音声認識に強いサービス」を選定します。

<ステップ4>社内テストとチューニング

システムが構築できたら、社内スタッフで徹底的に模擬電話テストを行います。

代表電話特有のテストポイント

  • ・ 聞き取りにくい部署名(例:「DX推進部」「R&Dセンター」など)が正しく認識されるか。
  • ・ 同姓の社員(例:「佐藤さん」が複数いる場合)の振り分けルールが機能するか。
  • ・ 認識しにくい珍しい苗字や、聞き取り間違いの多い苗字あるいは業界の専門用語は正しく認識されるか。

<ステップ5:段階的な本番稼働と運用のブラッシュアップ

いきなり24時間すべてをAIに変えるのが不安な場合は、まずは「営業時間外(夜間・休日)」や「ランチタイム」だけAIに任せる、といったスモールスタートがおすすめです。

稼働後のチェック:

  • ・ AIが認識できずに切れてしまった電話(離脱)のログを確認し、シナリオを微修正します。
  • ・ 定期的な人事異動や組織変更に合わせて、転送先リストを最新の状態に保ちます。

失敗しないための2つの注意点

営業電話の「お断り文句」を入れておく

AI電話のアナウンスの冒頭に「なお、弊社への営業を目的としたお電話はお断りしております。」といった一言をあらかじめ入れておく、または営業と判断した場合は自動で折り返しへ誘導するなどの設定をしておくと、無駄な取り次ぎをさらに減らすことができます。

チャット通知された用件の「対応ルール」を決める

不在時にAIが用件をテキスト化してSlackやTeamsに通知してくれたものの、「誰が折り返すのか決まっておらず放置されてしまった」となっては本末転倒です。「指名された本人が必ず本日中に折り返す」「全体宛ての用件は総務が一次対応する」といった社内ルールを事前に明文化しておきましょう。

まとめ

代表電話のAI化は、バックオフィスの生産性を劇的に向上させ、オフィスの「鳴り止まない電話のストレス」を一掃してくれる強力なDXです。
コールセンター向けの導入に比べてシナリオがシンプルなため、比較的短期間で効果を実感しやすいのも特徴です。「まずは夜間だけ」「まずは営業電話のカットだけ」でも構いません。自社の総務・受付工数の削減に向けて、最初の「現状分析」から一歩を踏み出してみませんか?
本記事は、代表電話向けのAI電話導入に特化した解説記事です。AI電話導入の全体像や、コールセンター向けの導入手順について知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。

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